魔物が住み着く⁉ コインランドリー・・・

その出来事は、突然私の身に起こった!

まいどおなじみ、ゆきみ企画でございます。今日は身の毛もよだつ、おぞましき出来事についてお話いたします。

さて、関東も5月14日に梅雨に入りました。そこでふと我が家の茶の間を見ると、まだコタツが出ており、さすがにもう片付けた方が良いだろうと思い、コタツの掛布団、掛け毛布、敷布団を引っぺがして、コタツ本体を折りたたみ収納部屋へ片づけた訳でございます。

各フトン類はやはりそのまましまう訳には参りませんので、当然洗濯をしようと思うのですが、我が家の洗濯機は4.5キロまでしか洗えない小振りなものなので、いつものように行きつけのコインランドリーで洗濯と乾燥までをして来ようと思った訳です。

コインランドリーならね、15キロまでノンストップで洗濯・乾燥できる業務用のドラム式洗濯機があるのでそう思ったのです。各こたつ布団を折りたたみ、私の愛車「鈴木のソリオ」へ積み込み、家を出ました。

鈴木のソリオは私のバイク SUZUKI GSX-R125 と同様の仕様で、セルボタンを一度プッシュするだけで、エンジンがかかるまでセルボタンを押し続ける必要はないのです。さて、セルボタンを軽くワンプッシュしただけで、軽快にエンジンは始動し、コインランドリーまでの道を進んで参りました。

馴染みの道を進み、私を乗せた鈴木のソリオはコインランドリーの駐車場へ停車。運転席でコロナ対策のためにマスクをし、カバンと洗濯モノを抱きかかえてコインランドリーの店内へと入り、いつもは使っていない15キロまでノンストップで洗濯と乾燥をしてくれる洗濯機のドアを開け、こたつ布団類各種を中へと放り込んでコインを投入。

洗濯・乾燥お任せコース、料金は1200円でございます。100円玉を12枚投入し、仕上がりまで70分。多分内訳は洗濯30分、乾燥40分なのだろうと細かい計算をしました。外を店内から眺めると、今日は天気がいいなぁと思い、70分も店内で待っているのはもったいないので、洗濯はすべて洗濯機に任せて、私は鈴木のソリオに乗り、暇つぶしにその辺をドライブして来ようと思ったのです。

ここのコインランドリーは、私がいつもバイクで走っているコースの途中にあるので、駐車場を出て左へ曲がればいつものワインディングロードへつながっているのでございます。

↓ 参考動画

まぁ、このコースを時間つぶしに鈴木のソリオで2ラップ走った訳なんでございますが、いつの間にか峠のここぞ! と言うコーナーにはすべて凸凹加工が施されておりました。これだとバイクでコーナーを攻めるのは無理になっちゃいましたね。

ともかく、一時間ほど洗濯の時間つぶしをしてからコインランドリーへ戻り、残り5~6分なので、店内にてボ~ォ~! っとしておりました。すると洗濯完了のアラームが鳴ったので、コタツ布団各種を洗濯機から取り出し、乾燥具合をチェックしてから折りたたみ、それを車の中へ押し込んで家路へ着こうとセルボタンを押したのでした。

ところが!

「ギュルギュルギュル・・・」えっ? 「ぎゅぎゅぎゅぎゅ・・・」はっ?

先ほどまで軽快にかかっていたのに、エンジンがかからないのであります。何が起きたのか? もしかしたら乾燥機にかけた洗濯物の静電気により、車に影響が出ているのか? と思い、しばらくの間何もせずに放置し、改めてエンジンをかけようとセルボタンを押したのです。

「ギュルギュルギュル・・・」えっ? 「ぎゅぎゅぎゅぎゅ・・・」はっ?

あれ、何も症状が変わらない。これってもしかすると、バッテリー上がりの症状? そう言えば夏場の車の故障原因の第一位は、意外にもバッテリー上がりと言う事を思い出したのです。だがなぜ? さっきまで何事も無く走ってたのに・・・

何度かセルモーターをプッシュし、これは完全にバッテリー上がりの症状だろと思った私は、あれこれと悩んだ挙句、こりゃ車屋さんに来てもらうしかないなぁと、携帯電話から電話をかけたのでございます。

「あっ、いつもお世話様です。あのねぇ、今、出先なんですけど、車のエンジンがかからなくなっちゃって困ってるんですよ。」と言うと、車屋さんはその症状からすると、バッテリー上がりだねと言い、すぐに行くから場所はどこと言う。

う~んとねぇ、青梅の山の手前のコインランドリーで、信号をまっすぐ進んで、2~30m行った先の左側のお店。そう言うと、あぁ、あそこかとすぐに話が通じるありがたさ。多分、2~30分あれば来るだろうなぁと思ったので、車屋さんを待っているその間も再度セルボタンをプッシュしてエンジンをかけようとチャレンジはしてみたが掛からない。

それに、スズキのスマートスターター機能が裏目に出て、一度セルボタンを押すと、途中でやめられない。つまり、バッテリーが無くなるまでとにかくセルが回り続けると言う最悪な事態に。これは悪あがきしない方が良さそうだと、大人しく車屋さんが来るのを待っていた。

その後、20分程して車屋さんが軽トラにブースターケーブルとバッテリーを乗っけてやって来た。

「どんな感じ? あぁ、なるほどね。これ、バッテリー上がりだわ。ボンネット開けてくれる? 」そう言って開けたボンネットにあるバッテリーにブースターケーブルをつなぎ、もう片方を車屋さんが持って来たバッテリーにつなぐ。

「ちょっとこれでエンジンかけてみて? 」

私が運転席に乗り込み、セルボタンをプッシュしてみると、チャルッ! と一発でエンジンがかかった。おぉ、これで家に帰れるぞ。と喜ぶ私。すると今度は車屋さんがソリオの運転席に乗り込み「うん、やっぱりバッテリーだったな。」とギアをニュートラルに入れて、ブオン、ブオン!と繰り返し空ぶかしする。

そして車屋さんは律儀にもエンジンを切ってから「今日はこのあと家に帰るだけ? どこにもいかない?」と聞いて来たので「もう帰るだけです。」と言うと、「今このバッテリーの在庫が無いんで、明日には取り替えられるから。このバッテリー、いつ取り換えたの?」と言うので、ソリオ買った時から一度も取り替えてないんだけど。と言うと、「バッテリーがもう古いんですな。先日5月の車検した時に、その事を言おうかな、どうしようかなって、ちょっと思ったんだけどね。(笑)」

知ってたんかい! 言えよ~!と思ってる時に、車屋さんが乗って来た軽トラのエンジンがプスン!と言って止まった。ん? 軽トラの運転席に乗っている車屋さんの息子に「どうかしたの?」と聞くと、「いや、なんだろう? 何もしてないけど、アイドリング止まった。」

車屋さんが息子に言う。「オメェ、何やってるんだよ。お客さんのソリオはまだ完全なバッテリー不足状態だから、お客さんの家まで一緒について行ってあげないと・・・」軽トラの運転席にいる息子は、何度もキーをひねってエンジンをかけようとしているが、なぜかセルは普通に回るのに、エンジンがかからない。

私の鈴木ソリオは安定したアイドリングで普通にエンジンがかかっている。あれ? バッテリー上がりが伝染した? 車屋さんにそう言うと、「そんな訳ねぇ~よ、ウチの軽トラは普通にセル回っているじゃん。」だとするとなぜエンジンがかからない?

車屋のオヤジさんは運転席の息子に「オメェ~はエンジンかけるがヘタクソなんじゃねぇ? オレと変わってみ。」と言う。車屋のオヤジさんが軽トラの運転席に乗り込み、セルを回してみる。が、セルは元気よく回るのにエンジンはかからない。

「おかしいな、何でだ? 」カルルルル・・・、カルルルル・・・

私のソリオは普通に安定してアイドリングしている。私のソリオを助けに来た車屋さんの軽トラは何故かエンジンがかからない。どう言う事?

「な、なんだこれ、このコインランドリーには魔物でも住み着いているんじゃねぇのか?」車屋のオヤジさんが言った。もしかしたらそうなのかも知れない。私のソリオだって、この店に来るまで、何事も無く普通に走っていたんだし。きっとこの店には魔物が住み着いているのに違いない。

そんな事を言っている時、急に軽トラのエンジンが何事も無かったかのようにかかった。そう、魔物と言う言葉が出てからだ。背中がゾゾゾッ! とした。ともかく2台ともエンジンが始動したので、さっさとここから立ち去ろうと急いでコインランドリーの駐車場から車を出した。

車屋さんの軽トラの後をついて行きながら、無事に家までたどり着いた。
「明日新しいバッテリーを持って来て取り替えるので、それまでは乗らないようにして下さい。」そう言って私のソリオが無事なのを見届けてから車屋さんは帰って行った。そのあと、試しに何度もセルボタンをプッシュして試してみたが、何事も無く普通にエンジンもかかったし、走っても何事も起きない。何でだ。

やはりあのコインランドリーのお店には、魔物が住み着いていたとしか言いようがない。なんだかこの次にあのお店に行くのが怖いな・・・
 


2021-06-21 | Posted in NOTEComments Closed 

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