ゆきみ企画本社屋の建設 その2

まいど、ゆきみ企画です。(^^)/

地方公共事業の一環にて一年間、自分の土地を都市整備公社に預けて、造成工事が終わり、やっと令和3年3月1日、一年ぶりに私に返還されたので、そこへ「ゆきみ企画の本社屋を建てる!」と着手してから早一ヶ月が経ちました。

しかも建物は自分の手で作ると言ってからコツコツと、淡々と進めております。

しかしながら、何て言うんですかねぇ、もう私も若くないもんだから(笑)
一日作業すると疲れちゃってね・・・

ただでさえ父の介護生活の中で時間を見つけながら作業してるんで、実際に作業に充てられる時間は、父にお昼ご飯を作ってあげたのち、最大13時から15時半くらいまでの2時間から2時間半で精一杯なのでございます。午後3時過ぎると干してある洗濯物を取り込んだり、晩ご飯のオカズを買いに行ったりしなくてはならないので、作業どころではなくなるのでございます。

でも私はポジティブ思考で、無い時間を嘆くよりも、どうにかこの小屋づくりをやり遂げようと、わくわくしているのです。うん、モノづくりとか作業とか好きなんです。

それはともかく、一日に2時間前後の作業では中々はかどるはずもなく、このままでは「ゆきみ企画のサクラダファミリア」のようになってしまいそうで怖いね。(笑)

骨組みとなる鉄骨(一般的には単管と呼ばれる)を、カインズホームへ買いに行ったり、材木を材木屋へ買いに行ったり、ちょこちょことやっているのですが、最近のカインズホームは資材が高くなったね。社会情勢もあるのだろうけど、材木関係はカインズホームでは買わない事にした。値段の割には木材の質もあまり良くないので、やはり材木は材木屋で買うのが正解だと思います。

だってさ、写真で見える屋根下地の垂木(たるき)45mmX45mmの角材、カインズホームだと一本1,000円(税込)だぜ? だが同じ材木を材木屋さんで買うと、665円(税込)ただしバラ売りはしないが。この垂木、屋根下地と壁下地に使うんだけど、何本使うって。

私は現役時代にお世話になった材木屋さんがいるので「社長~! 元気でしたかぁ~!」てな具合で、いんご角の垂木を6束ほど欲しいんだけどね。と言ってから昨今の建築業界の話などしながら、建設業界も変わったよねぇ、職人はいなくなって、宇宙人ばっかりになった。そうそう、地球のしきたりや常識がすっかり通用しなくなったね。などと楽しい話をしながら税込665円の垂木を軽トラに積んでもらった。

ちょっと話がそれるけど、私が職人を事実上辞めたのがおととしの2月半ば。体力の低下と疲れて来ると目がかすむようになり、しかも父に介護の必要が起きたのと、建設現場で遭遇する若い職人たちの信じられないような行動と価値観に絶句して、もうここは私がいる場所ではないと思ったのが職人を辞めた主たる理由。

私が父に弟子入りして「小僧」と呼ばれる修業時代から、職人としての絶頂期を迎えた頃までの間は、建築業界は実に楽しい世界だった。周囲の親方たちも面倒見がよく、厳しくも優しい気さくな人たちばかりであった。私はそのような職人や親方たちに一人前の職人に育てて頂いたことを感謝している。時代的にもおおらかで、のんびりしている時代でもあった。

私が「小僧」と呼ばれていた修業時代には、現場で大きな声で歌を歌いながら気分よく仕事をしている職人が結構いた。その頃の職人がお茶の時間にしていた話題は、仕事自慢、腕自慢、材料自慢、そしてスケベな話と(笑) 要は、みんな仕事に対して、いかに丁寧に、正確に、理想とする職人や夢に近づくか、自分が今どのレベルまで来ているかと言うような話題で日々それぞれの仕事に精進していたのだ。相撲取りのような感じだな。

しかしながら、ハウスメーカーと言う会社が元受けになり始め、個人個人の職人・親方たちがそう言うハウスメーカーの下請けになるようになり、現場での職人の話す話題がガラリ!と変わったのだ。お茶の時間(現場での休憩時間)での話題は、もっぱら「金」の話になり、誰が一人でいくら稼いでいるとか、あの大工さんは他の人が一軒家を建てる間に2軒作ってしまうとか。腕がいいとか悪いとか、本来の職人らしいというか、職人が目指すべき「道」と言う「腕の良さ」や「技術力の向上心」と言うものが失われ始めたのがその頃。

本来、職人と言うものは業種にかかわらず、「良い仕事、施主さんに喜んでもらえる仕事人」を目指すべきものである。と、私は思う。ところがだ。昨今の宇宙人的職人たちはそう言う考えや価値観を持ち合わせていないようである。

職人にとってお客さんと言うのは施主さんである。でも今は違う。職人にとってお客さんと言うのは、ハウスメーカーであり、現場監督であり、不動産屋である。施主さんではない。そのように思って建築現場を見ていると納得できる。施主なんて現場の職人にとってはどうでも良い人なのである。また、同じ現場で働く他業種の職人や作業員など、仲間意識も無く、ただ邪魔な存在としか思ってはいないのだ。ギスギスしてると私の目には映った。

私が働く現場で実際に目撃した衝撃的な光景。ある時、鉄骨3階造りの現場で、ヘーベル屋の若いモンが私の先輩の所へ走り寄り、紙くれ、紙!と言って来た。先輩は「何の紙だ?」と聞くと「ティッシュダヨ、ティッシュ! ケツを拭く紙だよ!」と言った。いやはや、見ず知らずの大先輩の職人にいきなりこの言い草は何なんだ。先輩は「無礼な奴だな。ウンコしてぇのか? 便所は水洗だからティッシュは使えねぇよ。便所が詰まっちゃうだろ。便所の中にトイレットペーパーの予備があるだろうよ。」とあきれて言うと「それがねぇから紙くれって言ってんだよ!」と若い衆は言う。すると先輩の車の中にあったティッシュの箱を勝手に車のドアを開けて持ち去った。

先輩は「よほど切羽詰まってたんだろうよ。」と言って苦笑してたが、結局、そのティッシュの箱は帰っては来なかった。まさかケツを拭くのに一箱全部使った訳ではあるまいに。と私と先輩で言ってたのだが、夕方5時近くになり現場作業の時間が終わろうとしてる頃、現場監督が便所の前で大声で叫んだ。「なんだこの便所は!ティッシュが山盛りで便所が詰まって水が流れないじゃないか!誰だこんな悪さしたのは!」ヘーベル屋はすでに帰った後。マジであの若い衆はティッシュ一箱使って自分のケツを拭いたに違いない。時間外だと言うのに即時水道屋が現場監督に呼ばれて現場の便所の復旧工事をする羽目になった。水道屋のおっちゃんも激怒しながら汚いティッシュの詰まった便所を直していた。

な、こんな事をするのは宇宙人以外の何者でもなかろう?

またある現場での事。農家の自宅を工事に行ったのだが、その家には農家をしているお爺さんがいる。午後三時になったので、そのお爺さんが仕事をしに来ている職人たちにお茶を出してくれた。ところが、外壁の塗装工事に来ていた若い衆は「あ、お茶の時間か。親方、コンビニ行ってお茶買ってきます!」はぁ? お爺さんがお茶にお茶菓子、暑い日だからと言ってアイスまで出してくれているのに「コンビニ行って買ってきます。」だ? 施主のお爺さんがせっかくお茶を用意してくれているのにど~ゆう事?

まぁ、今どきの若い子だからと思って、先に私はお爺さんが用意してくれたお茶を飲みながら、煎餅をかじり、お爺さんと世間話をしていると、コンビニから帰って来た塗装屋の若い衆と塗装屋の職人2人、その親方までも一斉にスマホを取り出し、それぞれ無言のままいじり出した。

お爺さんと私はあっけにとられて塗装屋の面々を見ていた。まぁ、職人たちはしょうがないとしても、いい歳こいた親方までが施主さんと話もせずにスマホいじりに没頭するとはどういう事だ? 職人にとってお茶の時間と言うのは、とても大切な時間なのだ。施主さんがお茶を出してくれ、その場に一緒に居るって場合は、施主さんは職人たちと話がしたいのである。それは世間話であったり、現場での要望であったりと、一番気軽に自分の家で仕事をしてくれる職人とコミニュケーションを出来る場である。

だから施主さんも忙しい思いをして、わざわざお茶を用意してくれている。職人は施主さんの意をくんで、世間で(現場で)見聞きした面白い話や、施主さんから持ち出される要望や疑問、質問に答えてあげると言うのが職人としての礼儀や作法なのである。特に田舎の地域で個人宅の現場であれば、なおさら大切な事である。それを塗装屋の親方とあろうものが、施主さんとのコミニュケーションも取らず、黙ったままスマホいじりとは呆れた話だ。結局、この塗装屋達は、せっかくお爺さんが用意してくれたお茶やお茶菓子には手を出さず、延々と無言で一緒に居る施主のお爺さんを無視してスマホいじりに興じていた。

私からすればこの塗装屋は宇宙人の集団としか思えない。かと言えば、「親方! コイツ、ここんとこ、こんなやり方でやっちゃいましたよ!」と親方に告げ口するキッチン取り付け業者の職人。あまつさえ、それを聞いて激怒して粗相をした若い職人に叱責するその親方。その親方の怒りに乗っかって一緒になって叱責する同僚の職人たち。そのせいで現場の雰囲気がすごく悪くなって迷惑する他業者の職人たち。オレもすげぇ気分悪かったわぁ。

若い子が施工方法をミスしたら、個人攻撃の叱責をするんじゃなくて、こうするんだよと教えてあげるのが親方としての道じゃねぇのか?ましてや叱責している親方の怒りに乗じて、失敗しちゃった同僚を一緒になって、ここぞとばかりに吊るし上げる同僚・先輩と言うのって、人としてどーなのよ? 少しは先輩ならかばってあげればいいんじゃねぇのか? 「親方、あまり怒らないで下さい。新人ですし、自分が正しいやり方を指導して置きますんで・・・」とか普通言うだろ?

もうね、この手の話を書き出すとたくさんありすぎてキリがない。

とにかく、ハウスメーカーや、パワービルダーと言う会社が建築業界を牛耳るようになってからは、職人の頭の中は「金」の事しか考えなくなった。金の事は度返ししても職人として理想とする仕事を目指す人はいなくなった。まぁ、その職人さんの性格により一概には言えないが、おおむねそう言う風潮である。

各言う自分もハウスメーカーの仕事をやっていた訳で、他人の事をとやかく言えた義理でもないのはホントの所だ。殖産住宅、檜の家の菊池建設、小堀住建、SXL、住友林業と、渡り歩いたし、地元の中堅工務店や、個人の工務店で仕事をして来た。現場としてはブリジストンの工場や、HRCのレーシングマシーンのテスト工場、トヨタのディーラー店舗、病院や郵便局なども施工して来た。

いやぁ・・・ 約40年に渡り、いろんなところで仕事してきたなぁ・・・

と言う訳で、ようやく屋根を貼るところまで進みました。(笑)

 


2021-04-08 | Posted in すべての記事, NOTENo Comments » 

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