コインランドリーに行ってみたかった
まいど! ゆきみ企画さんです。(^^)/
今日はタイトルにある通り、「コインランドリーに行ってみたかった」
そう言う話です。
あのね、普通に一人暮らしとかで立派に自立している人ならば、「コインランドリー」とか日常当たり前な事として利用していると思うので、何を今さら? と思うかも知れません。だがしかし、私みたいに戸建ての一軒家を構えている人ならば、それこそ普通に脱衣場とかに洗濯機がおいてあって、それで洗濯して庭の物干し場とかに干すと言うフローだと思います。
ではなぜ戸建ての一軒家を構えている私が「コインランドリー・デビュー」したのか! 以前に使っていた洗濯機が壊れ、廊下から玄関にかけて洪水が発生し、急ぎAmazonで注文した洗濯機が容量が小さかったのである。前のヤツは5.5Kgの二槽式日立製であった。
焦って注文したので、Amazonで「洗濯機、二槽式」と検索して何となく前の洗濯機と似ているなと、画像だけ見て注文してしまったのだ。洗濯機には容量と言うものがあると言うのを知らなかったのである。洗濯機は翌日には届いた。が、容量4.5Kgと本体にシールが貼られていた。
何故せっかく新しい洗濯機を買うのに、今どき二槽式なんか買うんだ?と言う声が聞こえてきそうだが、私は昭和の生まれなので、今年は昭和96年なのである。なので、洗濯機と言うものは幼少のみぎりより、洗濯槽と脱水槽のある二槽式こそが「洗濯機」と言う物である。しかしさすがに昭和生まれとは言えども、洗濯槽に脱水用のローラーがあるやつと言うのは、昔の製品だと言う事は知っている。(笑)
ゆえに、今どきのドラム式全自動洗濯機と言うものが「あれは邪道である」と言う先入観しか持ち合わせていないので、思考外だった。まぁ、容量が4.5Kgであっても、ウチの場合特に問題は無かった。下着や上着、その他衣類を選択する分には何の問題も発生しない。
ところが、今年で86歳になる私の父親が寝たきり状態になり、24時間介護の必要が勃発し、頻繁に介護用シーツやあったか敷毛布、掛け毛布を洗濯しなければならなくなった。するとその他の通常の洗濯物を合わせて洗濯するとなると、4.5Kgの洗濯機では容量不足となってしまった。もちろん2回に分けて洗濯すれば出来ない事は無いのだが、介護用シーツ等は洗ってすぐに使いたいので、天日干しでは間に合わないのである。
そこで思いついたのが「コインランドリー」の存在である。
私にとって「コインランドリー」と言うものは投資のための施設だったのだが、(年利7%)今の私にとっては投資先ではなく、洗濯の恩恵を受ける側になってしまった。それと同時に、そもそも私は「コインランドリー」と言う所に興味を持っていた。なのでちょうど良い機会なので、「コインランドリー・デビュー」をしてみようと思い立った。それが2020年の12月の事である。
ではどこのコインランドリーへ行こうか? と考えたのだのだが、私の家から歩いて3分くらいの所にコインランドリーがある。だがしかし、あまりにもご近所のコインランドリーだと、知り合いがいたりすると気まずいので、少し自宅から距離のあるコインランドリーが良いと思った。
普段バイクで走りに行っている途中に、最近コインランドリーが出来たなと何となく思い出したので、そこのお店に行く事にした。割とこじんまりとしたお店なので良さそうだ。そして介護シーツ等の洗濯物が出たので、それをカゴに入れて車に積み、そそくさとそのお店に行ってみた。
お店の前の駐車場に車を停め、洗濯物の入ったカゴを持ってお店に入って見た。
ところが、初めてのコインランドリーなので、店に入ったところでフリーズ! どうしてよいのか皆目見当がつかない。立ち尽くしたままどうしよう、何をどうすればいいんだろう? 店内を見回して、数人いる他のお客の動向を観察する。
爺ばかりだ。(笑) 時刻は午前10時半。皆親しげに話をしながら洗濯物をたたんでいる。みんな一体何時から来てるんだ? しかも常連のコミニュティーも出来ている。私は新参者、まるで宇宙人でも見るかのようにジロジロ見られた。しかし、こんな事でへこたれてはいられない!
店内に並べられている機械を見ていると、洗濯機、乾燥機など、丁寧に説明書きが貼ってある。どれどれ。ほう、なるほどな。店の入口の正面にあるのが洗濯から乾燥まで全自動でやってくれるのか。だがしかし、料金が1000円越えとお高い。その右側に並んでいるのは単に洗濯だけをやってくれる普通のドラム式洗濯機か。3機あるうちの一番左側のが17Kgまで、その隣の2機が12Kgまでと書いてある。
入口正面の全自動機の左側にズラリと並んでいるのが乾燥機か。つまり、洗濯から脱水までをやってくれる奴に洗濯物をまず入れる。その洗濯機で脱水まで終わったら、一旦洗濯物を取り出して、乾燥機の前へ備え付けのワゴンに入れて持って行き、乾燥機のフタを開けて脱水の終わった洗濯物を中へ放り込む。なるほど。ひと手間かかるが全自動洗濯乾燥機を使うより安く洗濯が完了すると言う訳か。
で、ドラム式の洗濯機の料金が、17Kgのヤツで700円。12Kgのヤツで500円。持って来た洗濯物の量で使い分けるって事ね。でも12Kgとか、どれくらいの量か分からん。と、考えているうちに他人に使われてしまった。開いているのは17Kgのヤツ。しょうがないので今回はそいつを使うか。
ハッチのような丸いフタを開けて、中へ洗濯物を放り込む。で? 100円玉を7枚投入口へ入れる・・・ そんなに100円玉を持ってない。どうしよう、千円札が使えない。店内を見回すと、なるほど、入口の所に両替機があるんじゃん♪
で? 両替した100円玉を7枚投入口に入れた所で温水が噴き出し、ドラムが回転し始めた。洗剤と柔軟剤は自動で出るから自分で入れるなと書いてある。って事はあとは洗濯と脱水は洗濯機にお任せでいいのね? どうやら使い方は間違えていないようだ。洗濯機のドラムの中で洗濯物が面白いようにクルクル回っている。見ているととても楽しい。(笑)
そんな所へドヤドヤといずこかの奥様たちが入店してきた。その奥様たちは洗濯機には向かわず、脇目も振らずに乾燥機の方へ歩いて行く。両手にどでかいバッグやカゴをかかえている。「何でいきなり乾燥機の方へ行く?」と思って観察していると、奥様たちはどうやら洗濯自体は家でやって来て、乾燥機だけを使いに来たようだった。なぜ? しばし考え込む。
そうか、店の洗濯機を使うと500円もしくは700円の料金がかかるので、節約するため、または家に乾燥機が無いのでそれだけを使いに来たって訳か。洗濯物を家のベランダとかに干したくないって考えもあるか。コインランドリーの使い方には、こういう使い方もあるんだと言う事に気づいた。
あれから30数分。どうやら私の洗濯物が洗い終えたようだ。店内にある網のワゴンを引っ張り出してきて、洗濯機の前に横付けする。洗濯機のハッチを開け、洗濯物をワゴンの上に取り出し、今度はそのワゴンを乾燥機がある方へ押して行く。そこまでは他の人がやっているのを見ていたので、予定通りだ。だが・・・
乾燥機は何台もあり、13Kgまで、14Kgまで、25Kgまでと言う種類があった。どれがいいのか分からん! 13Kg、14Kgのヤツは、11分で100円、25Kgのヤツは6分で100円と書いてある。と言うか、これって乾燥時間が自分で選べると言うシステムだよね? 乾燥時間って、何分やれば乾くものなの? 考え込む。
他の人が何分やってるのか観察する事にした。13Kg、14Kgを使う人は、何枚100円玉を投入しているのかこっそりと数えながら見ていた。先ほどやって来た奥様たちが使用中の乾燥機の表示版には残り時間24分と表示されている。って事は、100玉を3枚入れて33分乾燥させてるって事だな? おっ? 別の人が洗濯物を乾燥機に入れてるぞ、100円玉を何枚入れるか観察しよう。
1枚、2枚、3枚・・・ やはり14Kgまでの乾燥機を使い、300円入れたって事は33分か。私の考察によると、どうやら乾燥時間は100円玉を3枚入れて、33分と言うのがスタンダードな乾燥時間のようである。私も300円入れてやってみよう。
乾燥機は先にフタを開けて洗濯物を中に入れ、フタを閉めてからコインを1枚入れた時点で回り出した。そのまま追加の200円を入れたらあとは乾燥機にお任せと言う事だ。他の人達は、乾燥機が回り始めたらすぐに店を出て行く。なぜ? なぜ乾くのをここで待っていないのだ? 33分後にはまた取りに来る事になるのに・・・
私は乾燥機の中で洗濯物がクルクル回っているのが面白くて、ひたすら興味深く見ていたら目が回って来た。乾燥機の中で回っている洗濯物どもが、奥へ行ったり、手前に出て来たり、広がったり、まるで蝶々がヒラヒラ飛んでいるかのような光景に心が癒された。こんなに楽しい光景をまったく見ようとせずに、すぐにどこかへ行ってしまう奥様達の気持ちが分からない。
ともあれ、33分後、私の洗濯物はふっくら乾いて出て来た。そして店の真ん中に設置されているテーブルの上に一枚づつ洗濯物を広げ、几帳面に折りたたんで持って来たカゴの中へと入れて行く。業務用のドラム式洗濯・脱水機があり、業務用の乾燥機があり、洗濯物をたたむための作業テーブルがあり、外へ出れば喫煙所があり、そこにコーヒーの自販機がある。コインランドリーって、何て素晴らしく機能的なお店なんだろうか。
確かに、洗濯代500~700円、乾燥機利用料11分100円、なんだかんだトータルで800円は結構お高いが、曇天や雨天の時に部屋干ししたり、生乾きなんて事をやってるくらいなら、乾燥までやってくれるコインランドリーを利用した方が手っ取り早くて良い。奥様たちのように時間をお金で買うと言う感覚の方が合理的だと思った。まぁ、私の場合は介護用のシーツや敷毛布等、すぐに乾かす必要のあるものがあるんでコインランドリーは重宝だと思ったのだ。介護用シーツと言うのは裏面がビニール仕様になってるし、敷毛布はモコモコしてるから、天日干しだと中々乾かないからさ。
生まれて初めて行くところでも、勇気を出して一回体験してしまえばもう怖くない。
そう言う体験談でございました。
ではまた。(^^)/