GSX-R 125 乗って来た

さっき、愛車のGSX-R 125 に乗って来た。
今年になって峠に行ったのは初めてじゃないかな?

そこそこ暖かいような気がしたので、春物メッシュジャケットでもイケそうな気がしたので、それを着て峠へ行って来た。

だが、それは失敗だった。
寒いのなんのって!

走り出した時点でメッシュの生地を突き抜けた風の冷たさに後悔を感じた。
しかし、もう走り出しちゃったからしょうがない。

GSX-R 125 の小さなカウルに伏せ込んで、極力風が当たらないようにしながら峠までの道を走る。

砂利トラ(砕石運びの大型ダンプ)がゆっくりと2台ほどで道をふさいでいるので、自分もその後ろを3速、40Kmくらいで走っている。

いつものT字路へ差し掛かったところで砂利トラは左へ曲がって行き、おし! コースインだ! とばかりにスロットルを開放し、1万回転で矢継ぎ早にシフトアップ。とそこまでは良かったのだが、寒いのなんのって! 失敗した、皮のジャケット着て来ればよかった・・・

するとバックミラーに2台のバイクが私の後ろに追従して走っているのに気か付いた。最初はアメリカンのバイクか?と思ったが、そうでもなさそうだ。良く分からなかったが250ccくらいのバイクが2台。これはあんましゆっくりとは走れないぞ? と変なプレッシャーがかかる。

しばらくの間、2台のバイクを引き連れて走る事になったのだが、なんだかマジのレースをやっているような感じになって来た。自分ではかなり早く走っているつもりなのだが、後ろのバイクたちもピッタリくっついて来るので、だんだん私はしんどくなって来た。

ここは一旦彼らを先へ行かせて、後ろから彼らの走りを観察しようと私はスローダウンし、抜かせたところ、彼らは私を追い抜きながら軽く左手を上げながら礼儀正しく前へ出た。さぁ、ここからだ。彼らの走りを・・・ ん?

先頭は男の人だったが、その後ろのライダーは背中に三つ編みの髪を下げた女の子のようだ。へぇ~、と思って彼らに着いて行こうとしてスロットルを開ける。

1っ個めのコーナーで差が開き、2個目のコーナーで彼らが見えなくなった。(笑)

おいおい、どんだけスピード出してんねん! こっちも今70kmくらい出てるんやど? やはり中型バイクには歯が立たないか。(笑) 彼らのマシンが速いのか、彼ら自身が速いのか? いや、自分自身が遅いとは口が裂けても言わない。(苦笑)

ってかさ、普通のバイク乗りの人って、何キロくらいで走ってンのかね? だってさ、公道で70kmって言ったら相当早いよ? 車で70kmもスピード出すかね? 峠道って制限速度40kmだよ? 私が70kmちょっとで走っているのに、それを抜いて行く、すぐに後ろ姿が見えなくなるって言うのは、少なくても80~90kmは出てるでしょ?

私は草刈正雄になって、彼らに一言いいたい。

「素敵だね、でも今の君たちは運がいいだけだ。一度か二度、地獄を見なきゃね。」

この峠で転倒してバイクを崖下の川に落っことした私の経験がそう言わせるのだ。
コーナーに侵入する前のストレート区間で十分にブレーキをかけるべし!
バイクは極力寝かせない。

この峠では釣り竿をかついだ釣り人や、農家の軽トラがひょっこり出て来たりするのだ。
Youtube で片山敬済が言ってた。
「バイクを寝かせれば寝かせるほど、墓場に近づくんですよ。」
一般公道だからね、80kmも90kmも出していいはずがないし、目の前に軽トラ出てきたらもうどうにもならない。まぁいいか、でもその辺は良く考えた方がいいと思う。

さて、さっきの一件ですっかり寒かった事を忘れていたのだが、その冷たい風が私を冷静にさせてくれた。そうそう、やっぱりバイクは気持ちよく楽しく走れる範囲で楽しもう♪

特に私のようなリターンライダーは、絶対に峠で転倒してはいけない、ケガをしてはいけないのだ。そうじゃないとバイクは危険な乗り物だとか、いい歳をしてバイクになんか乗ってるから、とか、バイクのイメージがどんどん悪くなってしまうし、そう言う事をしてると若い子がバイクに乗らなくなってしまう。バイク文化をこれからも守っていくためには、熟年ライダーは死んでもコケたりケガをしてはならないのだ。

今どきの高校生は、学校でバイクに乗っているなどと言えないそうだ。バイクに乗っている高校生が学校でバイクの話をしたくても、誰も相手にしてくれないと現役高校生ライダーの人が、Youtube で嘆いていた。私らの時代には考えられない現実があるそうだ。

私らの時代は、高校生と言えばバイクの話かバンドの話ばっかししてた。原付で誰がボアアップしたとか、マフラーをチャンバーに変えたとか、集合管がどうとか、そんな話ばっかししていたような気がするが、今どきの高校生の話題はスマホとアプリの話ばっかしだそうな。

ともかく、私はバイクに乗る楽しさを知っている。別に峠で早く走れなくてもそれがどれほど楽しいかと言う事も知っている。それだけでも私は「儲けもの」と思っている。正直言うと、250ccのバイクに乗りたいなと夢は広がっている。コストかかるぞ(笑)

ともあれ、人それぞれにバイクの楽しみ方は色々あると思うので、他人と比べてどうかなどではなく、とにかく免許取ってバイクに乗って走って見ると言う楽しみと喜びを、多くの人に経験して欲しいなと思うのである。


2020-04-11 | Posted in GSX-R125Comments Closed 

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