GSX-R125 センタースタンド走行テスト

先日GSX-R125に取り付けたセンタースタンドの走行テストをして来た。
たぁさんから「バンク角が浅くなるから注意して。(笑)」と、
指摘されたので、少し気になっていたのだ。

私としては、そう深く考えもせずに
「センタースタンドがあった方が便利だろうな」
と思ったので取り付けたのだ。

うん・・・ バンク角の事までは考えていなかった・・・

まぁ、今日は天気もいいし、気温も暖かいので乗って来ようかと。
オイル交換はまだしていない。(笑)

いつものように、いつもの山のコースへ。
ただ、今日はスポーツ走行ではなくツーリングに行くように、
のんびりと走るつもりでいた。

いやね、バイクの走り納めが去年の12月頭頃で、
走り始めが今月2月でしょ?
その時は寒かったので、市街地を30分ほど走って見ただけ。
一ヶ月半ほど時折エンジンをアイドリングさせるだけで、
実際の走行はバイク置場から自宅へ乗って来ただけだったのね。

そんで、この前走り始めで市街地走行した時に、
異変が起きたんだよ。

赤信号で信号待ちしている時、何もしていないのにエンストした。
信号待ちだから当然アイドリング状態。

ト、ト、ト、ト・・・ クシュ。こんな感じ。
えっ?って感じでセルボタン押したらすぐにエンジンはかかった。
しかし、アイドリングが安定せず、またいつエンジンが止まるか、
不安な感じ。2ストでプラグがかぶったみたいな・・・

信号が青に変わるまでタコメーターを観察してたんだけど、
1500回転~1000回転の間を揺ら揺らと行ったり来たり。
キャブレター車ならアイドリング調整出来るけど、
インジェクション車だと出来ないでしょ?
コンピューターのプログラムで設定されているんだから。

スロットル開けて、2000回転くらいの所でホールドしてあげると、
回転数が安定しているので、アイドリングは2000回転で♪ と、
メーカーに言いたいわぁ。(笑)

ちなみにこのGSX-R125はインドネシア産のバイクなので、
インドネシアの気候風土に合わせてセッティングされている
んじゃないかと?

インドネシアでは高温多湿で、20℃以下の気温にはならない。
しかも日本とは違って舗装道路も少なく、
基本的に砂利道で走行する事を前提に作られているとか。

日本人ならこのSSバイクで砂利道を走行ってのは想定外じゃない?
まぁ、それはとりあえず考えないとして。

結局、年末からずっと不動車状態で放置して置いたのが
悪いんじゃないかと思ったのね。

なのでやはりもっと乗ってあげないといけない。
しかもGSX-R125は、DOHC、ダブルオーバーヘッドカムシャフトの
高回転型エンジンのバイクなので、エンジン回してナンボって所。

1000Kmの慣らし運転もほぼ到達しているので、今日は回すよぉ?
と思って覚悟して山のコースへ走りに行ったのだ。
 

ヤバい人とレースをするハメに?

山のコースへ向かって走っている時、
天から神のインスピレーションが降りて来た。

「右のバックミラーを見なさい。」

いつも天からの神のインスピレーションは、
「声」や「言葉」ではなく、テレパシーとして脳内に浮かぶ。
「右のバックミラーを見なさい。」と言うのも、
声でそう言われたのではなく、インスピレーションとして、
脳裏によぎるのである。

信号待ちをしている時だったので、
神の声に従ってバックミラーを見てみると・・・!

白いバイクが私の後方、不自然な距離間で停車して、
私の事をみているようだ。

信号待ちにしては、私よりもかなり後ろで車道で足を付いて
停車している。普通の信号待ちなら私のすぐ後ろにつけるか、
斜め後方に並んで停車させているはずだ。

こ、これは・・・ 私の事を狙っている!

信号が青に変った。
私はそ知らぬふりをしてバイクのクラッチをつなぐ。
普段ならロケットスタートで走り出すのだが、
チョコレートプラネットのネタではないが、
そろり、そろり・・・(笑)

制限速度40キロ道路なので、3速までシフトレバーを
けり上げ、そのままキープ。
顔を動かさないように、眼だけでミラーを見ると、
やはり白いバイクは後ろを着いて来る。

スズキ GSX-R125は中回転域では一定の速度で走れないと言う
特性を持っている。スロットルを一定に保っていても、
そろり、そろりと速度がスローアップして行くのである。

40キロでスロットルパーシャルでも、41、42、43、
44・・・ 私はスロットルをわずかに戻して40キロに
戻し、右バックミラーに視線を送ると、白いバイクは・・・

白いバイクは私と同じ速度で、同じ距離を置いて着いて来る。
この先、小学校がある区間に入るので、制限速度30キロに
変ると標識がある。

SUZUKI スーパースポーツ GSX-R125 トリトンブルーの
スズキレーシング・ワークスカラー。

見事なまでに時速30キロ、3速でコースレイアウトを
トレースしている。スクーターかよ!(笑)
右のミラーの中に、白いバイクが私と同じ速度、同じ距離間隔
のまま映っている。

二台のバイクがずっとこの状態で走っている。
速度を上げるでもなく、間隔を詰めるでもなく、開けるでもなく。
ある意味、これもレースだ。そう、耐久レース!(笑)

レースである以上、負けるわけにはいかない!
センタースタンドが、とか、バンク角がとか?
そんな事言ってる時じゃない。
私は白いバイクに勝つ!

なんだかスピルバーグの映画「激突」を思い出した。
あの映画は主人公の乗る乗用車をしつこいまでにコンボイの
トラックがどこまでも追いかけて来る。
主人公は精神的に追い詰められて、死にそうになりながらも
コンボイのどでかいトラックを振り切ろうと走り続ける。
そして主人公は地の利を得る。
車のアクセルを床目一杯まで踏んずけて速度を上げる。
コンボイのトラックも同じように速度を上げて追走する。
主人公はもうこれ以上は我慢できないと言う所で、
ハンドルを右に切る。車体をきしませて急旋回する乗用車。
コンボイは急ブレーキをかけるが、その重い車体ゆえに
停止する事は出来なかった。
そう、道路はT字路になっていた。
しかもその先はガケ。
コンボイはガケ下へと転げ落ちて行ったのだった。
主人公は肩で息をしながらコンボイのトラックが落ちて行った
谷底をのぞき込んで勝利の雄たけびをするのだった。

う~ん、私も白いバイクを谷底へ落としてやろうかと思ったが、
周辺に谷底は無い。30キロ走行の耐久レースはまだ延々と
続いている。だがしかし。

天の助けか神の導きか、私にも地の利があった。
山の一本道にこの場所だけ太い道が交差する場所があった。
私もここまで相当忍耐して30キロ耐久レースを戦っている。
それは私の後ろで一定の間隔を保ちついて来ている白いバイク
も同じ。私か白いバイクに乗っている彼のどちらか、
先にこのバランスを崩した方が負けである。
私がスピードを上げるか、信号無視をするか、何か違反を
しない限り、白いバイクは何も手出しが出来ない。

先にしびれを切らしたのは、白いバイクの方だった。
先ほど言った唯一この道で左折が出来るポイントで、
ついに白いバイクは道をそれて左へ曲がった。
曲がったとたんに、白いバイクは狂ったように
スロットルを全開にしてあり得ないスピードで走り去った。

やった! とうとう私はあの白いバイクに勝利した!勝った!
それにしてもあの白いバイク、私が思っている以上に
ストレスを感じていたのだな。(笑)

さて、邪魔者はいなくなった。
こちらも全開走行に切り替えるぞ、12000回転まで
回すぞ!

と言う訳で、7000回転から11000回転の
パワーバンドを使って峠を攻めまくり、
センタースタンド装着の接地テスト走行をした結果、
センタースタンドが路面に接地する事もなく、
無事にスポーツ走行を終了して来ました。

それもそのはず、ストレートでは100Km近くの
速度に達するものの(回転数上げてるから)、
コーナー入口では自分が転ばない速度まで減速してる。
つまりコーナリングスピードは今までと同じなので、
センタースタンドは接地しないって事です。
ストレートスピードが上がった分だけブレーキングがシビア
になって来たが、公道ですからコーナリングスピードは
安全マージンを高く取らないと、釣り人が車止めている事も
想定しとかないとね。楽しく走れればそれでいいのよ。

以上で~す♪ (^_-)-☆
 


2020-02-06 | Posted in GSX-R125Comments Closed 

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