ゆきみ企画、税金の講習会に行くの巻ぃ!

今日は某所で開催された「税金の講習会」へ出席。

この税金の講習会と言うのはね、
今年で第44回を迎える由緒ある講習会なのである。
つまり、もう44年もやっている訳だね。

所轄の税務署の所長をお招きして、お話を聞く。
去年はね、税務査察のやり方?って言うか方法だった。
ヤフオクが一番簡単に査察の対象になりやすいと。

ヤフオクって取引履歴が残ってるでしょ? それを見て儲かっていそうな人をピックアップして、税務申告しているかを調べて、正しく確定申告されていれば何もしない。もし確定申告がされていなければ、そこから内偵捜査を始めるそうだ。

どう言う事をするのかと言うと、ヤフオクから本人特定して、他にもブログやサイトを所持していないかを調べる。ヤフオク以外でもブログやサイトの状況を調べ上げる。最近ではツイッターやフェイスブックも? そしてアフィリエイト等もやっているならば、広告提供元のASPにも捜査をし、容疑者に関連している友人や知人のブログやサイトも徹底的に調べ上げて、その人の所得を割り出し、脱税や申告漏れの証拠がそろったら、ある日突然「帳簿を見せて下さい。」と言って、査察官が自宅にやって来ると言う段取りだそうな。

内定ができて証拠が揃い、ガサ入れの日時が決まると、その日から容疑者の自宅周辺に、税務署員が張込みを開始。容疑者が逃亡しないように監視するらしい。税務署も警察も変わらないな。それが去年の税務署長の話だった。

でね、この税金の講習会と言うのは毎年やっているんだけども、これは何のためにやっているのかと言うと、役所の締めとか人事とかは9月らしいので、毎年人事異動で入れ替わり立ち替わりする所轄の新任税務署長様を、お迎えして所轄地の人民にご紹介すると共に、当方もよろしくと、そう言う事なんですよね。

納税に手心加えてくれとか、忖度してちょうだいよと、そう言う意味合いは表向き無い事になっている。(笑) まぁ、実際に査察に入られた人の話を聞くと、忖度は無かったらしい(笑)

じゃぁ、何のために平日の昼間っから仕事を休んでまで、そんな講習会に行くんだ! しかもプレミアムフライデーに! と言う話だが、色々あってね。(^◇^) で、今年の新しい税務署長のお話のテーマは、「お酒の面白ゼミナール」と言うお題。なんじゃそりゃ? って思ったよマジで(笑)

日本酒、ビール、その他のお酒の酒税は、このようにして決まる!
みたいな事で、350mml の缶ビール一缶にかかってる酒税は77円。
発泡酒350mml は、46.99円。
発泡性のその他の醸造酒350mml が、28円。
清酒1.8l が216円。
果実酒は、57円。
焼酎1.8l が450円。
ウィスキー700mml が、391円。

でだ、これを平成38年10月までに、段階的に均一化するらしい。
最終的にどのジャンルのお酒も酒税は54.25円になるのだそうな。

また、最近の状況として、20~29歳の年代でお酒を飲まない、いわゆる若者のお酒離れが加速しており、60~69歳の飲酒量の約1/4にまで落ち込んでいると言う事と、お酒を飲む飲酒習慣のある人が全体的にも飲酒量が大幅に減っていて、お酒の生産者の数も激減してると言う。

それにより、酒造り業界は日本国内での消費だけでは未来が無いと言う事で、昨今の和食ブームの波に乗り、海外進出つまり輸出に活路を見い出している。ところが現在の酒類海外輸出データをみると、おもな輸出先は、アメリカが全体の33%でダントツなのだが、アメリカ人も地酒、日本酒を醸造する小規模な工場を始めており、アメリカ産の日本酒の価格は日本の1/10 程度と格段に安いらしい。日本産の輸出された吟醸酒は100ドルなのに対して、アメリカ産の吟醸酒は10ドルなのだと言う。

平成28年清酒の国別輸出高。
アメリカ33.3%、香港16.9%、韓国10.0%、中国9.3%、台湾6.0%、シンガポール3.9%、カナダ2.4%、オーストラリア2.3%、イギリス2.1%、ベトナム1.8%、その他11.9%
(出典:本日の講習会資料による)

これでは市場で戦にならないと言う事で、月桂冠や大関などは現地に工場を建て、アメリカで現地生産を開始しているらしい。これが進んで行けば5年後、10年後には日本酒は逆輸入しないと飲めないと言う日が来るようになるのかもしれない。

そんなお酒に関するお話が延々と続き、その後、DVDの上演研修が15分「酒類指導官・鑑定官の仕事」(苦笑)内容は悪徳酒造業者の内部告発状が酒類指導官の元へ届き、早速酒類指導官が調査を始め、酒屋で該当のメーカーの日本酒を買い、それを鑑定士の元へ持って行き、成分鑑定を依頼する。鑑定官は了解しましたと快諾し、ウチでは鑑定できないので、もっと詳しく成分分析をできる研究所へ電話して鑑定を依頼する。(仕事丸投げ?) 後日鑑定結果が届き「やはり品質表示ラベルに記載されている成分とは相違が見受けられるわ!」と女性鑑定官が激怒! すぐに主税局の専門チームが酒造会社の事務所へガサ入れに行く。

工場長は「今社長が不在なのでボクでは分かりません・・・」と言ったところに社長が「何かあったのか?」と登場する。(間抜けなヤツ)すると主税局の専門官が「御社の日本酒に貼られている品質表示のラベルに書かれている内容と、実際に販売されているお酒の成分が違うんです!」そう言われた社長は「ウチは老舗の造り酒屋なんだから正しい製法で、正しく製造し、お客さんに喜んでいただける酒造りをやっている!」とシラを切る。実はこの酒造会社は過去に脱税をして査察に入られ、修正申告をしたと言う経緯がある。

すると査察官が言う「税金の話ではありません。製造帳簿を見ればウソは全部ばれますよ!」と強く言う。社長は「製造帳場を見るなら見ても構いません。完璧ですから。」と言うが、査察官は「実際に御社の販売している商品は、鑑定官によって成分分析済みなんですよ!」と迫る。社長「ぐぬぬ・・・」と、その時、社長のそばに立っていた従業員の「田川」と言う男が社長に言った。「社長、私は先代の社長の仕事ぶりにホレてこの会社に入社しました。けれど代が替わり、あなたが社長になってからは醸造米の量を減らし、アルコールを大量に混ぜて水増しする事で、酒の品質が落ちています。私はあなたに目を覚まして欲しくて、内部告発をしたんです。お客さんが本当に喜んで飲んでくれる美味しい酒を作る事が正しい道です!」と涙ながらに社長に訴えかける。

再び社長「ぐぬぬ・・・」すると査察官がボソリと言う「社長さん、今のままでいいんですか?」社長は唇をかみしめながら「そうだ、先代が守って来た美味い酒を作る事がオレたちの仕事なんだ・・・」査察官が言う「心を入れ替えて、本当にお客さんが喜んで買ってくれる美味い酒を是非とも作って下さい。」と言う事で場面は酒類指導官の事務所。

女の鑑定士が言う「すっかりあの社長も心を入れ替えたみたいですね。」(仕事をよそに丸投げしたくせに良く言うよ)すると酒類指導官が言う「オレたちはしっかり仕事をして、消費者を守って行かなければならないんだ。」そう言うと、あの社長から届いたと言う手紙を女の監察官に手渡す。その手紙にはこう書いてあった。「その節はご指導いただきありがとうございました。あれから心を入れ替え、すでに出荷販売していた商品は取引先に頭を下げて、すべて回収いたしました。一時はお得意様が半減してしまいましたが、今はお客様が飲んで本当に美味い酒を作る事で、むしろ販売高もこれまで以上に伸びています。これから輸出もして行くので、ご指導のほどよろしくお願いします。」

DVDを見終わって、なんて役人に都合良く描かれたドラマなんだろうかと失笑した。世の中はそんなに甘くないし、経営はきれい事では成り立たないわな。内部告発などすればその従業員はクビだろうし、社長だって強欲の果てに不正をしたわけでもあるまい? よそとの競争に負ければ会社が潰れちゃうし、従業員を食わせて行くため、会社を存続させるためにやらざる負えなかったんだろ? いや、やった事は良くないよ。でもね、私も同じ経営者だから同情したいところはある。会社がつぶれちゃ元も子もないんだよね。従業員の後ろには従業員の家族がいる訳だし、いくら昔ながらの美味い酒を作り続けていても、高くて売れなきゃ会社は成り立たない。社長も苦渋の決断だったんじゃねぇの?

私的にはそんな頑張って経営努力をしている社長と従業員さんたちの間に、横から手を出して税金をよこせと言う税務署のやり方が「シノギ」みたいで理不尽だと感じたのだがね。しかし「正義」を論じるなら負けだよね(苦笑)まぁ、税金と言うのは必要悪?だから、いや違う(笑)事業者は税金をちゃんと納めるんだから、せめて社会保障の充実とか、子供らの教育とか、科学の研究費への投資とかに、キレイに使って欲しいと思うわけですよ。商売の世界では「きたなく稼いでキレイに使う」と良く言う。

キレイに使うと言うのは、年金積立すれば老後の心配はありませんよと言いながら、使いもしない職員の宿舎とかさ、事務所とかさ、みんなが切ない思いしながら払った年金を無駄に浪費する事じゃねぇだろ? 国民や社会サービスの充実にキレイに使ってもらいたいと思う訳だよ。国民は税金を払うのが嫌なんじゃなくて、そんな事に使うなら払いたくねぇ~よな! と思っているだけじゃないのかね? 税金は高いけど、確かに世の中が良くなってるよなと実感できれば、喜んで払いたいと思うんじゃねぇ?

下半身暴走している国会議員に年間何千万も税金使われていると思ったら、そりゃ払いたくねぇと思うでしょ? 「このハゲ~! ボコ(打撃音)」とか? あんな人に税金から2千万んも支出しているとか、何考えてるんだろうね。重婚したり? 一線は超えていません、キリッ! あのなぁ、一線越えるとか超えないとかじゃなくて、一戦交えているって方の「一線」じゃないの? 使い方間違ってるよ(笑)

ん・・・ 今日は不満が噴出した感があるな。
キリが無いのでこれくらいにしよ。

以上
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2017-09-22 | Posted in NOTEComments Closed 

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